患者さんの命綱ともいわれている「ナースコール」ですが、そのナースコールも日々進化をしています。看護師の方に自分の危機を伝える目的のナースコールですが、もしナースコールが押せないなんて事になったら大変ですよね。そんなもしもの時に対応する為に、ナースコールには色々な機能が付加されているものもあります。
ナースコールを押す力が無い、体調が悪くてボタンを押せないという方向けに、赤外線センサーを備えているものがあります。人の動きに反応をする赤外線センサーなので、もしボタンを押す力がないというのであれば手をかざすだけで看護師と連絡が取れるようになっています。また、赤外線と同じ働きをもつものとして呼気に反応をするセンサーが搭載されたものもあります。物理的にボタンを押せないという方向けに開発されたこのナースコールは、呼吸をするだけで看護師を呼ぶことができます。他にも、声に反応をして動作するものなど、実際に手を使わなくても看護師を呼べるものが増えてきました。
ナースコールというと医療現場で広く導入されているというイメージがありますが、医療以外の場所でもナースコールは人々の役に立っています。その中でも特に活用されているのが福祉施設での利用です。
現在高齢化社会が進み、福祉施設がどんどん増えています。その福祉施設でも高齢者の命を守る大切なものとしてナースコールが導入されています。そのナースコールも日々進化をし、今はスマートフォンと連携したものも増えてきています。ナースコールを利用した患者とのやり取りをスマートフォンで行えるほか、すぐに駆けつける必要が無い場合はスマートフォンで一時的な対応をする事ができます。また施設内に設置したカメラの映像をスマートフォンから確認する事もできるので、入居者の危険をすぐに察知し、対応できるという利点もあります。
また福祉の現場では、病院以上にナースコールでの呼び出しが多くなります。そのためナースコールが複数かさなるということも少なくありません。スマートフォンと連携をしたナースコールなら、今どこでナースコールのボタンを押されたのか、どこからでも確認をする事ができます。何度も足を運ぶことも少なくないため、少しでもストレスフリーに介護の仕事ができるように非常に役立っています。